「復興支援」電力会社の元社長逮捕 横領容疑、3.5億円超不明か 警視庁
東日本大震災の被災地復興を掲げて設立された電力会社「福島電力」(福島県楢葉町、破産)の資金を着服したとして、警視庁組織犯罪対策3課は9日までに、業務上横領容疑で同社元社長宮川真一容疑者(46)=大阪市住之江区新北島=を逮捕した。
「記憶にない」と容疑を否認しているという。
福島電力は2016年10月に設立されたが、契約者とのトラブルが相次ぎ、18年8月に福島地裁で破産開始決定を受けた。同課は、3億5000万円以上の使途不明金があり、暴力団に流出した疑いもあるとみて調べる。
逮捕容疑は18年4月、海外に逃亡中の自称同社顧問の男(36)=旅券法違反容疑で指名手配=と共謀し、福島電力の口座から約200万円を法律事務所に振り込み、横領した疑い。
時事通信社