飲食店で消火剤噴射疑い 山口組系幹部らを再逮捕 神戸山口組との抗争か、関連疑われる事件相次ぐ

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飲食店で消火剤噴射疑い 山口組系幹部らを再逮捕 神戸山口組との抗争か、関連疑われる事件相次ぐ

飲食店で消火器をまき散らすなどしたとして、兵庫県警暴力団対策課と生田署などは11日、威力業務妨害と建造物損壊の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組傘下組織の幹部(41)と、組長(52)を再逮捕した。同課の調べに幹部は「組長の指示を受けた。神戸山口組の組長が関係する店なので狙った」と話し、容疑を認めているという。

両容疑者の再逮捕容疑は共謀して1月31日夜、神戸市中央区の繁華街にある飲食店で扉に自転車を投げつけて壊し、2月17日夜には消火器で店内に消火剤を噴射して、業務を妨害した疑い。組長は「(幹部から)報告は受けた」と話しているが、容疑は否認しているという。  

2人は2月18日にも、同じ店の扉をバールでたたいてガラスを割ったとして、威力業務妨害と建造物損壊の罪で起訴されていた。対立する特定抗争指定暴力団神戸山口組の井上邦雄組長が店舗を利用していた可能性もあり、県警は対立抗争も視野に背景を捜査する。      

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全国では今月に入り、暴力団抗争の関連が疑われる事件が相次いでいる。  

大阪府豊中市では8日未明、神戸山口組の直系団体「宅見組」の組長宅に乗用車が突入した。組長は神戸山口組でナンバー2に当たる幹部。建造物損壊容疑で逮捕された男は暴力団組員ではなかったが、大阪府警は抗争事件の可能性もあるとみて調べているという。  

また10日には、神戸山口組から分裂した指定暴力団「絆会」(旧・任侠山口組、尼崎市)の関係者とみられる男性が、三重県伊賀市で何者かに銃撃される事件も発生した。  

連続する暴力団関連の事件を受け、兵庫県警は警戒の強化を各警察署に指示した。

神戸新聞NEXT

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