ツイッターで「野菜」、それは違法薬物 若者に広がる深刻な乱用
若者の間で深刻な大麻の乱用をめぐり、警察は供給網を断ち切ることに力を入れている。警察庁によると、営利目的で大麻を所持したり人に譲り渡したりしたとして、警察が昨年1年間に逮捕・書類送検した人は426人（前年比84人増）で、過去最多。5年間で倍増した。
逮捕・書類送検された人のうち、暴力団組員らは104人。警察庁は、大麻で得た資金の一部が暴力団に流れているとみている。
警視庁が昨年、指定暴力団住吉会の組員らを逮捕した事件では、組員らは民泊を拠点にツイッターで「野菜」と称して客を募り、大麻を密売したとされる。同庁は、3億円以上を売り上げたとみている。
営利目的でない所持などの容疑を含む大麻事件全体でも、逮捕・書類送検された人は5482人（前年比448人増）で過去最多を更新。20代以下が前年より390人増え、全体の7割を占めた。
朝日新聞社