暴力団の捜索に向かう車内、「これから捜索する」と知らせる電話…警部補ら書類送検
千葉県印西市で2020年10月、防火貯水槽から男性の遺体が見つかり、暴力団組員らが逮捕された事件で、捜索の情報を暴力団側に漏えいしたとして、県警は4日、捜査4課の男性警部補(59)と男性元警部(61)(定年退職)を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で千葉地検に書類送検した。
発表によると、2人は昨年2月7日、東京都内の暴力団事務所の捜索に向かう車内で、「これから捜索をするので立ち会いをしてほしい」と事務所側に電話をして情報を漏らした疑い。県警は4日、警部補を戒告の懲戒処分とした。
昨年3月、関係機関から県警に情報提供があり、発覚した。警部補は「暴力団員とのトラブルを防ぐためには幹部を立ち会わせた方がいいと考えた」と話しているという。
県警は監督責任を問い、捜査本部で指揮を執っていた当時の捜査1課長(警視)を口頭厳重注意、同課理事官(警視)を所属長注意、同課課長補佐(警部)を本部長注意とした。
読売新聞