山健組事務所使用禁止を 兵庫暴追センター、仮処分申請へ

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山健組事務所使用禁止を 兵庫暴追センター、仮処分申請へ

 特定抗争指定暴力団山口組直系「山健組」の事務所(神戸市中央区花隈町)について、暴力団追放兵庫県民センター(暴追センター)が使用差し止めを求める仮処分を神戸地裁に申し立てる方針を固めたことが1日、関係者への取材で分かった。山健組は山口組内で最大勢力を誇った有力組織。付近で殺人事件が起きるなどしており、近隣住民の不安が高まっていた。

 暴力団事務所をめぐっては、各地の暴追センターが住民に代わって、使用差し止めなどを申し立てることができる代理訴訟制度が暴力団対策法で規定されている。山健組の事務所についても、兵庫の暴追センターが同制度を利用し、来週にも申し立てる見通し。

 山健組は、山口組5代目組長の出身母体でもあり、一時は「山健にあらずんば、山口組にあらず」といわれるほどの勢力を有していた。平成27年の分裂騒動では山口組を離脱し、当時の井上邦雄組長が神戸山口組の組長に就任。しかし令和3年に神戸側を離脱し、山口組側に合流していた。

 組事務所は神戸市中心部の住宅街にあり、元年10月には、山健組系組員2人が別組織の組員に射殺される事件も起きている。

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