大川市の倉庫などで 大麻栽培か 山口組系組員ら4人逮捕 近隣住民らは以前から不審に 福岡県
福岡県内で大麻を隠し持っていた疑いなどで、指定暴力団・山口組系の組員など男4人が逮捕されました。
橙色の明かりに照らされた怪しげな植物。
大麻取締法違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・山口組系組員の中井弘敏容疑者(39)ら男4人です。
警察によりますと、中井容疑者らは2021年11月、福岡市南区の住宅などに営利目的で大麻およそ800グラム、末端価格500万円相当を隠し持っていた疑いが持たれています。
情報提供をもとに警察が捜査を進めたところ、中井容疑者らはこの南区の住宅だけでなく、およそ80キロ離れた『ある場所』でも秘密裏に大麻を栽培していた疑いが浮上しました。
◆記者 「大川市大野島です。人通りの少ないこの場所でも、大麻が栽培されていたということです」
カーテンや断熱材などで中の様子が全く見えないようになっている、こちらの倉庫。
この中から大麻草52株などが押収されました。
この地域の住民はみんな顔見知りのため、倉庫を出入りする中井容疑者らを不審に思っていたと話します。
◆近くの住民 「年に何回か見る。なんかやっぱ見に来よると思って、長くいない」 「たまに車が止まってたり、ワンボックスの。地元のナンバーじゃなかったからですね。誰が借りてあるのかなと」
さらに、不審な点は他にもー
◆近くの住民 「なんでエアコンが回ってるのかなと思っていました」 Q人がいないときも? 「そうですね、車のない時。気づいたら回っていました」
大麻の栽培に欠かせない温度管理のためか、人がいないとみられる時もエアコンの室外機が動いていたといいます。
警察は、福岡市の住宅と大川市の倉庫から、大麻草あわせて73株と刈り取った大麻草およそ40キロも押収しています。
Q警察が来た時は中からどういうもの運んでた?
◆近くの住民 「観葉植物みたいな鉢がいっぱい出ていました」
中井容疑者らは2015年から大麻を売りはじめ、これまでにおよそ1億円の売り上げがあったとみられています。
調べに対し中井容疑者はー
「栽培のための機材を提供しただけだ」
しかし他の3人は大筋で容疑を認めていて、警察は、販売経路などを含め、全容解明を進めています。