男性を集団暴行、死体を山中に遺棄 兵庫の暴力団組長に懲役15年求刑

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男性を集団暴行、死体を山中に遺棄 兵庫の暴力団組長に懲役15年求刑

 2019年に兵庫県姫路市の男性が集団暴行を受け、その後、遺体が京都府福知山市の山中で見つかった事件で、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた暴力団組長の男(49)=姫路市=に対する裁判員裁判の論告求刑公判が2日、神戸地裁姫路支部(渡部五郎裁判長)で開かれた。検察側は懲役15年を求刑、弁護側は無罪を主張して結審した。判決は10日。

 起訴状によると、組長は配下組員の男(43)=殺人罪などで服役中=らと共謀し19年11月、同県高砂市内の路上などで姫路市の男性=当時(47)=をなたで切り付けるなどして死なせ、同年12月に遺体を福知山市の山中に遺棄したとされる。

 論告で検察側は、組員らの供述を根拠に、組長と電話で話した直後、組員らが男性を襲撃したと指摘。「組トップとして指示があったことは明らか。襲撃の決め手として、重要な役割を果たした」とした。

 弁護側は「(組員らの)証言が真実だとすれば、矛盾や不合理な点がある」と主張した。

 事件では、組長以外の12人は、不起訴処分の1人を除いて有罪判決や少年院送致となっている。

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