還付金詐欺疑い 暴力団組員を逮捕
医療費の還付金をかたって現金約100万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は9日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、川崎市麻生区の暴力団飯島会系組織組員、菊地聡仁容疑者(38)を逮捕した。捜査2課によると、菊地容疑者は詐欺の被害金を引き出す「出し子」だったとみられ、ほかにも還付金詐欺約30件で計約3500万円の引き出しに関与したとみて捜査している。
逮捕容疑は5月、何者かと共謀して埼玉県越谷市の70代男性宅に市役所職員をかたり、「累積医療費の還付金がある」と電話をかけ、ATMから振り込ませた現金約100万円を引き出したなどとしている。
捜査2課によると、菊地容疑者は出し子と発覚しないよう、すべて別のATMで現金を引き出していたという。捜査2課は詐取金が暴力団の資金源になった可能性もあるとみて捜査している。
産経新聞