覚醒剤を繰り返し密売、工藤会系幹部に懲役9年判決…裁判長「害悪を拡散させた」
福岡県内外の客らに覚醒剤の密売を繰り返したなどとして、麻薬特例法違反などに問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部、木村道直被告(58)の裁判員裁判で、福岡地裁小倉支部(井野憲司裁判長)は22日、懲役9年、罰金200万円、追徴金約355万円(求刑・懲役10年、罰金200万円、追徴金約355万円)の判決を言い渡した。
判決などによると、木村被告は2020年8月~昨年6月、長崎市や鹿児島市の客らに、手渡しや郵送で覚醒剤などを繰り返し販売。密売で得た278万8000円を木村被告が管理する他人名義の口座に振り込ませるなどした。
井野裁判長は、木村被告が長崎、鹿児島両県など広範囲で密売を繰り返したことに触れ、「覚醒剤の害悪を拡散させた」と指摘した。
読売新聞