「庭園の無料利用」「車を割引販売」暴力団に”用心棒目当て”で利益供与したか…条例違反の2業者に勧告
暴力団の威力を利用する目的で暴力団に対して利益を与える行為をしたとして、北海道公安委員会は北海道内の2つの業者に利益の供与をやめるよう勧告しました。
北海道暴力団の排除の推進に関する条例に基づき3月2日と3日に勧告を受けたのは、いずれも札幌市内にある運送業者と自動車販売業者です。
警察によりますと運送業者は2011年夏ごろから2021年11月ごろまでの間、業者が所有する庭園の出入口の鍵を無償で貸し与え、暴力団員に散歩をはじめ自由に利用させていたということです。
また自動車販売業者は、暴力団幹部の息子が乗用車を購入する際、同暴力団傘下の団員から割引の依頼を受け、2021年8月24日、販売価格を割り引いて販売しました。
業者は注文を受けた国産の中古車を数十万円割り引きして売っていたということです。
いずれの利益の供与行為も北海道警の捜査で判明しました。
利益の供与を受けたのは同じ暴力団で、両業者もトラブル回避などを目的とした、いわゆる”用心棒代”として供与行為をおこなっていたとみられています。
今後勧告に従わなかった場合、業者名を公表するなど厳しい措置を取るとしています。
UHB 北海道文化放送