特殊詐欺の現金回収役、「道具屋」も兼ねていた 犯行グループにスマホ提供疑いで再逮捕
兵庫県警捜査2課と神戸西署などは27日、携帯電話不正利用防止法違反などの疑いで、福岡市西区に住む会社役員の男A(32)ら男3人を再逮捕した。県警は男Aを詐欺グループなどに携帯電話を提供する「道具屋」とみている。
ほかに逮捕されたのは、同課が詐欺グループの「指示役」とみる大分県中津市に住む会社役員の男B(31)と、福岡市中央区に住む会社員の男C(36)で、電子計算機使用詐欺の疑い。
2人の逮捕容疑は何者かと共謀し、西宮市の男性(85)に電話して「医療費の還付金が受け取れる」とうそを言い、ATMで現金約126万円を送金させた疑い。「指示役」とみられる男Bは「何も言えない」、会社員の男Cは「知らない男から受け取った金を男Bに渡した」と話しているという。
一方、「道具屋」とみられる男Aは氏名などを確認せず何者かにスマートフォンのSIMカードを渡したとして、同法違反の疑いで再逮捕された。容疑を認めている。
男Aは7日、特殊詐欺の現金回収役として、「指示役」とみられる男Bらと共に逮捕された。その後、証拠資料から、詐欺グループや暴力団関係者にスマートフォンをレンタルしていたとみられることが分かったという。
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