工藤会との関係隠し口座開設か、会社役員ら2人逮捕…数百万円の取引確認
特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)幹部らと密接な関係があることを隠して証券口座を開設したなどとして、福岡、沖縄両県警は18日、福岡市博多区東雲町4の会社役員の男(41)を詐欺容疑で、嘉麻市大隈の会社員の男(55)を詐欺未遂容疑で逮捕したと発表した。両県警は証券取引で得た収益が工藤会に流れていたとみて捜査している。
発表では、会社役員の男は昨年2月、暴排条項のある証券会社の口座を開設した疑い。会社員の男は2015年6月、福岡市内の金融機関で預金通帳を発行させようとした疑い。両県警は認否を明らかにしていない。鶴田容疑者の口座では数百万円の取引が確認されている。
福岡県警が工藤会の資金源の捜査を進める中で発覚した。鶴田容疑者は沖縄の建設会社で取締役を務めており、県警は工藤会が資金源を求めて沖縄に進出しようとした可能性もあるとみて調べている。