82歳暴力団幹部「生活困窮していた」 コロナ給付金詐欺容疑認める

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82歳暴力団幹部「生活困窮していた」 コロナ給付金詐欺容疑認める

新型コロナウイルス対策の給付金などをだまし取ったとして、警視庁は暴力団員や外国人らを詐欺容疑で逮捕し、13日発表した。  

指定暴力団住吉会系組幹部の男(82)=東京都杉並区=は、個人事業主向けの国の持続化給付金100万円を詐取したとして逮捕された。  

荻窪署によると、男は2020年8月に給付金を電子申請する際、「暴力団員に該当しない」とする誓約事項欄にチェックして暴力団幹部であることを隠して給付を受けた疑いがある。事業を営んでいた実態も確認されなかったという。  

署が暴力団員の身辺調査の一環で男の収入状況を調べ、不審な入金があったことから発覚。男は給付金を家賃などの生活費に充てており、「生活の資金繰りに困窮していた」と容疑を認めているという。  

また、東京・錦糸町の外国人クラブの経営者ら男女3人は、都の感染拡大防止協力金を詐取したとして逮捕された。  

国際犯罪対策課によると、セルビア人クラブを経営するバングラデシュ国籍の男(55)と店長のセルビア国籍の女(32)は20年11月、コロナ禍にともなう時短営業をしたように装って協力金15万円を詐取した疑いがある。別の外国人クラブを経営するバングラデシュ出身の日本人の男(40)も、同様の方法で協力金44万円をだまし取った疑いがある。  

これらの2店舗はそれぞれ協力金約1500万円を受け取っており、同課が適正な受給か調べている。

朝日新聞社(大山稜、遠藤美波)

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